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JALカード徹底解説 JALカードのメリット、カードの種類による違いを解説します

JALマイルを効率よく貯めるために役立つカードとして、JALカードがあります。JALカードには様々な種類があり、始めての方は何を選んでよいかわからないと思います。
本記事ではJALカードの特徴とカードの種類ごとのメリット・デメリットを紹介します。また、お得な利用方法も紹介したいと思います。
ぜひとも、ご自身にあったJALカードを見つけてください。
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JALカードとは?

利用するたびにJALのマイルが貯まるクレジットカードです。JALに関係する商品の購入以外の普段のショッピングでもJALのマイルが貯まります。もちろんJALの航空券を買う際にはよりお得な特典があります。
JALカードはカードの種別(普通カード、ゴールドカードなど)、国際ブランド(VISA、JCBなど)・提携先(JR東、東急など)が複雑に絡み合っており、カードの種類がたくさんあります。
それぞれ、年会費などが異なるので、自分にとって一番適したJALカードを選ぶのに苦労します。適したJALカードが選べるように、解説していきます。

カードの種類

カードの種別

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まずカードの種別ですが、JALカードには「普通カード」「CLUB-Aカード」「CLUB-Aゴールドカード」「プラチナ」の4つの種別があります。CLUB-Aカードは普通とゴールドの中間の位置づけです。券面はゴールドのような色なのですが、ゴールドカードではありません。

国際ブランド・提携先

国際ブランドは一般的によく見るブランドで、「VISA」「マスター」「JCB」「アメックス」「ダイナース」の5つです。
国際ブランドに加えて、さらに提携先があり、「JR東日本」「東急」「小田急」の3つと提携しています。例えば、JR東日本と提携したJALカードは「JALカードSuica」という名前がついており、Suicaの機能がついています。

このため、カードの種類としては国際ブランドがJCBであっても数種類のカードが存在します。例えば、「JCB普通カード」「JCB普通カードSuica」のような感じです。同じJCBでも、前者はSuicaの機能がついておらず、後者にはついています。

カードの種類をまとめたものがこちらです。

普通 CLUB-A ゴールド プラチナ
マスター ×
VISA ×
JCB
JCBディズニー
JCBSuica × ×
TokyuPointClubQマスター ×
TokyuPointClubQVISA ×
OPクレジットJCB ×
アメックス ×
ダイナース × × ×

この表で〇になっているものが発行可能です。
表を見るとわかるとおり、JCBSuicaにはゴールドカードやプラチナカードの設定がないというような、設定がないカードも多数あります。

JALカードのメリット

カードごとの細かい違いを解説する前に、JALカードの全般的なメリットを紹介します。

搭乗ボーナスマイル

まずは、搭乗ボーナスマイルについてです。搭乗ボーナスマイルは3種類あります。「JALカードに入会後初めて搭乗した時」、「毎年の初回搭乗時」、「毎回のフライトのマイルに加算されるボーナスマイル」の3つです。

普通カード 普通カード以外
入会搭乗ボーナス 1000マイル 5000マイル
毎年初回搭乗ボーナス 1000マイル 2000マイル
搭乗ごとのボーナス 10% 25%

ツアープレミアム

JALカード会員になると、ツアープレミアムに加入することができます。ツアープレミアムはJALカードのオプションでカード会員だけが加入することができるサービスです。
カードの年会費とは別に2160円/年かかりますが、安い運賃でJAL便に搭乗しても区間マイルが100%加算されるサービスです。エコノミークラスで海外旅行に行く際には検討の余地があると思います。
詳しくは、こちらの記事にまとめてあります。
tabimania.hatenablog.jp

家族プログラム

家族プログラムを利用することができます。家族プログラムは無料で利用できるサービスです。
このサービスは他の特典と比べると地味なんですが、実は一番使える特典だと私は思います。

通常、マイルは個人ごとに加算され、個人ごとにしか使用できません。よって、飛行機の利用が少ない人は使用できるほどマイルが貯まらない場合が多いと思います。
家族プログラムに登録すると、家族のマイルを合算して利用することができます

例えば夫婦で5000マイルずつマイルを持っていた場合、家族プログラムに登録していなければ、特典航空券(最低交換マイルは6000マイル)に交換することはできません。
しかし、家族プログラムに登録すると、これを合算して10000マイルとなり、特典航空券に交換することができます。
あまり、飛行機に乗らない家庭でも、家族のマイルを合わせると、特典獲得の難易度が下がります。

家族プログラムに登録できる条件をJALのサイトから引用します。

親会員(1名)、子会員(9名まで)のご登録が必要です。
[親会員]
20歳以上のJALカード個人本会員の方
(学生専用JALカード navi会員を除く)
[子会員]
親会員と生計を同一にする配偶者および一親等のご家族*
18歳以上:JALカード個人本会員
(JALカード navi会員を含む)
または家族会員の方
18歳未満および18歳の高校生:JMB会員の方

親会員に子会員を紐づける形式になっています。登録するには、18歳以上の方は、JALカード(家族カードを含む)を所有している必要があります。また、18歳未満の方はクレジットカードが作れませんのでJMB会員である必要があります。

家族プログラムを利用すると、利用しない場合と比較してマイルが非常に使いやすくなります。おススメです。

JALカード全般の特徴

マイルの還元率と付与方法

200円で1マイル獲得というのが基本(還元率0.5%)です。後述のショッピングプレミアムに加入すると、100円で1マイル獲得(還元率1%)となります。
ショッピングプレミアムに加入している人が、後述の特約店を利用すると、100円で2マイル獲得(還元率2%)となります。
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ショッピング利用分に対するマイルは、月に1回まとめて付与されます。
ただし、1ヶ月分の利用金額に対して付与されるマイル数が決まるのではなく、獲得マイルの計算は会計ごとに行われるので注意が必要です。

例えば、月間の利用金額が10万円ですべての買い物の還元率が1%だった場合、1000マイル獲得できそうですが、実際にはそうではありません。
これは、マイルの計算が1会計ごとになっているためです。

JALカード決済でのマイルの貯まり方には特徴があります。還元率が1%の場合で考えてみましょう。
1回の会計で100円使ったとすると、この100円に対してマイルが計算されます。この場合は1マイルとなりますね。ちなみに、JALカードのカウント方法では50円以下は0円、51円~150円は100円というように数えます。

月に買い物した全ての会計に対してこのように計算しそれを合計してその月に付与されるマイルが決まります。

極端な例を挙げると、JALカードの場合、50円のもの100個を100回に分けて会計すると、5000円決済しているにも関わらず、1マイルもたまらないんですね。
逆に、51円のもの100個を100回に分けて会計すると、5100円ですが、なんと100マイルたまります。
特約店分の付与マイルを簡単に計算するためにこの方式になっているのだと思います。

このJALカードの特徴は覚えておくと、いざマイルが付与されたときに、計算と合わないな?ということがないかと思います。

特約店

以下に挙げた提携先を特約店と呼び、特約店で買い物をすると、JALマイルが2倍貯まります。通常の還元率は0.5%ですが、特約店では1%になります。後述のショッピングプレミアムと併用すると、特約店でのマイル還元率は2%となるため、けっこうマイルが貯まります。

主な特約店としては、イオン、ファミリーマート、エネオスなどがあります。また、JALの航空券購入や機内販売も特約店扱いで、マイルが2倍貯まります。

特約店は他にもたくさんあります。リンクを貼っておきますので、詳細はJALのHPを参照ください。
JALカード - マイルが2倍たまる特約店

ショッピングプレミアム

JALカードにはショッピングプレミアムというオプションがあります。これは、カード利用時のマイル還元率を2倍にするオプションです。通常の還元率は0.5%ですが、これが1%になります。別途3240円/年の費用が必要(ゴールド、プラチナの場合は無料)ですが、本会員がショッピングプレミアムに申し込むと、家族会員も無料でショッピングプレミアムの恩恵を受けられます。

前述のとおり、ショッピングプレミアム加入者が特約店で買い物をした場合、還元率は2%(100円で2マイル)となります。

カードごとの特徴

カード種別ごとの特徴

次にカード種別(普通・CLUB-A・ゴールド・プラチナ)による違いを見ていきます。
他のクレジットカードと同様、ランクが高くなるほど、年会費が高くなります。

年会費

まずは年会費を見ていきましょう。

年会費一覧(消費税込)

普通 CLUB-A ゴールド プラチナ
マスター 本:2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 設定なし
VISA 2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 設定なし
JCB 2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 本:33480円、家:16740円
JCBディズニー 2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 本:33480円、家:16740円
JCBSuica 2160円、家:設定なし 本:10800円、家:設定なし 設定なし 設定なし
TokyuPointClubQマスター 本:2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 設定なし
TokyuPointClubQVISA 本:2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 設定なし
OPクレジットJCB 本:2160円、家:1080円 本:10800円、家:3780円 本:17280円、家:8640円 設定なし
アメックス 本:6480円、家:2700円 設定なし 本:20520円、家:8640円 本:33480円、家:16740円
ダイナース 設定なし 設定なし 本:30240円、家:9720円 設定なし

※本は本会員、家は家族会員

なお、アメックス以外の普通カードは入会後1年間年会費無料です。
これを利用した裏技はこちらの記事にまとめています。
tabimania.hatenablog.jp

家族カード

JALカードでは家族カードを作ることができます。ただし、Suicaのみ家族カードの設定がありません。家族カードを作りたい方は、Suicaが選択肢から外れます。

提携先ごとの特徴

提携先によるカードの特徴の違いとしてはオートチャージの違いがあります。
オートチャージは3種類あり、提携カードごとに対応しているオートチャージサービスが異なります
ちなみに、オートチャージとは電子マネーとクレジットカードを紐づけしておき、電子マネーの残高が設定金額を下回った場合に、クレジットカードのショッピング枠を使って、自動で電子マネーにチャージするサービスです。

基本的にはオートチャージした金額分もショッピング利用分としてマイルを獲得できますので、現金でチャージするよりもお得です。

JALカードではカードの種類によって、Suica、Pasmo、JMB WAONの3種類のチャージが可能です。表にまとめました。

Suica Pasmo JMB WAON
マスター、VISA、JCB、ディズニー × ×
JCBSuica 〇※ × ×
TokyuPointClubQマスター、VISA × 〇※
OPクレジットJCB × ×
アメックス、ダイナース × × ×

※JCBSuicaはSuicaへのオートチャージは可能だが、チャージ分のマイルはつかない。TokyuPointClubQマスター、VISAはPasmoへのオートチャージは可能だが、チャージ分のマイルはつかない。

この表を見るとわかる通り、カードの種類によって対応している電子マネーが異なるので、自分に適したカードを選択する必要があります。

後述する、JMB WAONのお得な使い方を実践したい方は、JMB WAONのチャージに対応したカードを選ぶ必要があります。
JMB WAONにチャージできるJALカードはマスター、VISA、JCB、ディズニーとTokyuPointClubQマスター、VISAです

JALカードのお得な使い方

JALカードのお得な使用方法と言えば、JMB WAONと連携させて使用する方法です
JMB WAONカードというWAONカードを利用すると、WAONポイントの代わりに、JALのマイルが貯まります。JMB WAONによる決済で200円につき1マイル加算されます。
そして、前述したように、JALカードの種類によってはクレジットカードからJMB WAONへのチャージが可能です。この、チャージの時にも、マイルが貯まります。

つまり、まずクレジットカードからJMB WAONにチャージするときにマイルが貯まり(ショッピングプレミアム加入時で1%)、さらに、JMB WAONを使って買い物をするときに0.5%のマイルが貯まることになります。合計1.5%の還元となり、大変お得です。

ただし、イオンなどの特約店の場合はJMB WAONを使用せずに、JALカード決済をした方がお得です(ショッピングプレミアム加入時で還元率2%のため)。
ちょっとややこしいですが、うまく使うと、かなりマイルを貯めることができます。

JALカードの細かいお得な使い方はこちらの記事を参照ください。
tabimania.hatenablog.jp

繰り返しますが、JMB WAONにチャージできるJALカードはマスター、VISA、JCB、ディズニーとTokyuPointClubQマスター、VISAですので、JMB WAONをお得に使いたい方は、これらのカードの中から選びましょう。

おススメの1枚を選ぶならどれ?

多種多様なJALカードの中からおすすめの一枚を私なりに選んでみます。皆さん住んでいる地域や家族構成が違うので、人によってベストカードは異なると思いますが、初めての方向けに、1枚選ぶとすると「TokyuPointClubQ VISAの普通カード」をおススメします。

主な理由は以下の通りです。
・普通カードは初年度の年会費が無料ですので、お試しにはちょうど良い
・JMB WAONへのチャージに対応している
・マイルはつかないが、Pasmoへもチャージできる
・家族カードが発行できる

そして、メインカードとして利用するのであれば、ショッピングプレミアムは申し込んだ方がよいと思います。特約店を一切使わなかったとしても、年間決済金額60万円ほどで元が取れる計算です(1マイル価値を1円とした場合。1マイルの価値を2円とすると年間30万円の決済で元が取れる計算)。

ツアープレミアムについては海外旅行の予定がある場合は、申し込んでもいいと思います。こちらは、家族1人ごとに料金が申込が必要ですので、ご注意ください。
オプションのみ解約も電話一本で簡単にできますので、必要な年だけ申し込むことも可能です。

JALカードを1年利用してみて、全く合わなければ、2年目の年会費がかかる前に解約すればよいので、普通カードはお試しにはちょうどいいカードといえます。
利用してみて、自分に合っていれば、継続利用するなり、CLUB-Aやゴールドにランクアップするなり考えればいいと思います。

人によっては、家族カードはいらないから、絶対にSuicaは欲しいなどの条件があるでしょうから、そこは各個人で優先順位を考えていただければと思います。
ちなみに、年会費はそれぞれかかりますが、違う種類であれば2枚以上持つこともできます。SuicaもJMB WAONも使いたいという方は、JALカードの2枚持ちも検討してみてください。

JALカードの発行はどのようにするとお得?

カードの発行は公式サイトから行ってはいけません。損します。
必ずポイントサイトを経由しましょう。ポイントサイトを経由するだけで、時期によりますが、数千~1万マイル程度が獲得可能です

まとめ

「JALカードの大きなメリットは搭乗ボーナス」「ツアープレミアム」「家族プログラム」の3つ
特約店の利用やショッピングプレミアムへの加入で、より効率的にマイルを貯めることが可能
・カードの種類ごとにできること、できないことがあるので自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶことが大切
・カードは公式サイトから発行せず、必ずポイントサイト経由で発行する