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国内線乗り継ぎで失敗しないために大切なこと 国内線乗り継ぎ必要時間と空港の構造

空港で国内線同士の乗り継ぎをするときにどのくらい時間が必要なのかって気になりますよね。乗り継ぎ便に乗り遅れたくないので、当然ですよね。
国際線への乗り継ぎの場合、かなり余裕を持って乗り継ぎ時間を設定しますが、国内線では乗り継ぎ時間が短いこともしばしば。各空港、最低乗り継ぎ時間が定められているので、これ以上の時間を余裕を持って乗り継ぎすれば基本的には問題ないはずです。

乗り継ぎ時間とともに重要なのは、乗り継ぎをする空港の構造です。広い、狭いはもちろん重要ですが、もうひとつ重要なのが、到着階と出発階が同じか否かです。同じであれば、降りてすぐに乗り継ぎができますが、同じでなければ、基本的には一度制限エリア外に出て、再度保安検査を受けて出発ロビーに入る必要があります。

今日は、私が今までに訪れた空港での乗り継ぎのしやすさを考察します。

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ANA、JALが定める各空港の乗り継ぎ必要時間

まずは、乗り継ぎ必要時間を各社のホームページから引用します。

ANAの場合

●東京国際(羽田)空港での乗り継ぎ
・ANA便/ADO便/SNA便/SFJ便(関西線/山口宇部線)…25分以上
・SFJ便(福岡線/北九州線)およびJALグループ便…50分以上
●伊丹空港・関西空港での乗り継ぎ
・ANA/IBX/SFJ便…25分以上
・JALグループ便(関西空港)…30分以上
・JALグループ便(伊丹空港)
2016年8月まで…30分以上
2016年9月~2018年3月…40分以上*
*伊丹空港改修工事のため、期間中の乗り継ぎ必要時間が変更となります。
対象期間は変更になることもございます。
●上記以外の空港での乗り継ぎ
・ANA便/ADO便/SNA便/IBX便/ORC便/SFJ便…20分以上
・JALグループ便(成田空港は50分以上)…30分以上
※JALグループ便とは、JAL、JTA、JAC、RACをいいます。

JALの場合

(1)同じ空港内での国内線航空機への乗り継ぎには次の乗り継ぎ時間が必要です。
JALグループ便*1 の乗り継ぎ 20分以上(羽田では25分以上)*2
JALグループ便*1 と他社*3、4 の乗り継ぎ 30分以上(羽田・成田では50分以上)*5
*1 JALグループ便とはJAL/JTA/JAC/RACをいいます。
*2 大阪(伊丹-関西)で175分以上、名古屋(中部-小牧)で180分以上
*3 他社とはJALグループと連帯運送契約のあるフジドリームエアラインズ、ANA、天草エアライン、オリエンタルエアブリッジをいいます。それ以外の航空会社とは連帯運送契約がなく、乗り継ぎ時間の設定がございません。手荷物を引き取り、ターミナルを移動するのに十分な時間を確保のうえ、乗り継ぎ便出発時刻の15分前までに保安検査場を通過できるようご計画ください。
*4 JALの便名で販売されているフジドリームエアラインズ、天草エアラインのコードシェア便も含みます。
*5 伊丹でのANAとの乗り継ぎ時は40分以上

乗り継ぎ時間のまとめ

上記の情報をまとめると、乗り継ぎに必要な時間は概ね以下となります。
・ANA同士、JAL同士の乗り継ぎは20~25分以上
・他社便への乗り継ぎは30分以上
・羽田や成田での他社便への乗り継ぎは50分以上

羽田や成田は空港自体が大きく、出発ターミナルが異なるため、他社への乗り継ぎの場合はターミナル間の移動を伴います。このため、50分以上という時間が設定されています。

羽田・成田以外の空港では自社便同士で20分、他社便への乗り継ぎは30分という設定になっています。国内線の搭乗開始時刻は出発時間の15分~20分前くらいですので、20分でかなりギリギリのように思えるのですが、設定はこのようになっています。

次に、他社便への乗り継ぎですが、例えば那覇空港で、ANAとJALを乗り継ぐことを考えると、ターミナルは同じですが、発着場所は完全に分かれているため、結構な距離を歩くことになります。乗る飛行機の搭乗口にもよりますが、10分くらい歩くかもしれません。となると、こちらのパターンも結構ギリギリの設定であるように思えます。

最低乗り継ぎ時間の設定は乗客にとっては結構ドキドキする時間設定になっていることがわかります。

空港の構造

時間設定がギリギリであるならば、不確定要素はできるだけ減らしておきたいですよね。事前に調べられることとして、空港の構造があります。
乗り継ぎへの影響を検証するため、空港の構造を2種類に分類してみます。

文字で書くとちょっとわかりづらいのですが
「①自分が降機した時に、次の便の乗客の待合場所に出る空港」
「②自分が降機した時に、搭乗を待つ乗客の中を通らずに、預け荷物の引き取り所に誘導される空港」

がありますよね。この2種類です。

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①の場合は、歩く距離が短いので、乗り継ぎ時間が短くてもあまり問題になりません。降機したら、すでに搭乗ゲートの階ですので、搭乗ゲートを探せばいいだけです。
逆に②の場合は、基本的には一度預け荷物の引き取り所を通って、制限エリア外に出された後、保安検査を受けて、搭乗ゲートに向かう必要があります。空港によっては、荷物の引き取り所に行く前に、スタッフさんに言えば、搭乗ゲート階にそのまま出してもらえるようです。(私はやったことがありませんが。)
保安検査が混んでいたりしたら、冷や汗が出てきます。

というわけで、乗り継ぎのことを考えると、「①自分が降機した時に、次の便の乗客が待っている場所に出る空港」のほうが圧倒的に有利なわけです。

どの空港が乗り継ぎしやすい?

ではどの空港が①でどの空港が②なのでしょうか?私が最近訪れた空港について以下にまとめてみます。
ちなみに、ここではANA同士・JAL同士で乗り継ぐ場合で検証してみます。

「①自分が降機した時に、次の便の乗客が待っている場所に出る空港」=乗り継ぎしやすい空港
・羽田空港(第1ターミナル)※羽田は広いので時間はかかる
・那覇空港
・関西国際空港

「②自分が降機した時に、搭乗を待つ乗客の中を通らずに預け荷物の引き取り所に誘導される空港」=乗り継ぎしにくい空港
・羽田空港(第2ターミナル)
・中部国際空港(セントレア)
・成田空港
・石垣空港

羽田空港に関しては、ターミナルによって構造が違います。JALが使用している第1ターミナルは①ですが、ANAが使用している第2ターミナルは②です。

私の経験

私は国内線の乗り継ぎを失敗したことはありませんが、時間がギリギリになって焦ったことはあります。特にSFC修行をしていた時の石垣空港と関空はちょっと焦りました。
石垣空港では、到着してから一度制限エリア外に出て、保安検査を受けて再び搭乗口へというルートを取りました。小さい空港なので、取り遅れずに済みましたが、保安検査が少し混んでいたので、ちょっと焦りました。

もう一回は関空でのこと。ここは初めて訪れる空港だったので、構造がわかりませんでした。結構広い空港なので、一度制限エリア外に出ないといけない構造だったら、時間が足りないかもと思って、到着前からドキドキしていました。結果的には、そのまま、搭乗口階にいられる構造の空港だったので、乗り継ぎ前にラウンジに行くこともできました。

乗り遅れないための航空券予約時の対策

予約をするときは、乗り継ぎ便を同一の予約内で取りましょう。同一の予約で続けて乗り継ぎ便を取っておくと、乗り継ぎ前の便が遅れた時に乗り継ぎのために航空会社が頑張ってくれます。
一方、乗り継ぎ前の便と乗り継ぎ後の便を別々の予約としていると、乗り継ぎ前の便が遅れた時に、ノーショーとして扱われてしまいます。

まとめ

乗り継ぎ失敗を防ぐために
・乗り継ぎ時間には余裕を持ちましょう
・空港の構造を知り、スムーズに移動できるようにしましょう
・航空券は必ず同一の予約にしましょう

乗り遅れると、せっかくの旅行が台無しですからね。できる限りの対策を心がけましょう。


乗り継ぎの繰り返し。SFC修行の記録はこちら。
tabimania.hatenablog.jp